イーサリアムの創設者ビタリックブテリンは、イーサリアムのガスリミットを引き上げることに焦点を当てた新しいロードマップを提示しました！詳細はこちら

イーサリアムの創設者ビタリックブテリンは、本日発表した新しい提案の中で、イーサリアムレイヤー1を(L1)スケーリングする難しさに対処し、フルノードを運用する能力を損なうことなくガスリミットを引き上げることに焦点を当てたロードマップを提示しました。

ビタリックブテリン イーサリアムのスケーリングを助けるために「部分的にステータスのないノード」を提案

ブテリンの論文は、イーサリアムエコシステムで長い間続いている議論を扱っています。それは、ネットワークの効率を大幅に向上させる可能性があるが、中央集権化とノードのアクセス可能性に潜在的なリスクをもたらす動きであるL1ガス制限の引き上げが行われるかどうか、またその方法についてです。

ブテリンは、「L1のガス制限を引き上げることに対する最も一般的な批判は、ネットワークのセキュリティに関する懸念を超えて、完全なノードを運営することを困難にすることです」と書いています。

今日、約1テラバイトの状態データと500ギガバイトの追加の履歴データを保存する必要がある完全なイーサリアムノードを実行することは、ネットワークの信頼性がなく検閲に抵抗するアーキテクチャの基盤です。しかし、高いハードウェア要件は、このシステムを多くのユーザーにとってますますアクセスしづらいものにしています。

これを軽減するために、ブテリンは、ノードが過去のデータを保存する必要性を36日間に限定するEIP-4444を含む、さまざまな短期および中期のアップグレードを提案しました。これにより、ディスク容量の要件が大幅に削減され、長期的な過去のストレージ負担が分散型データ提供者ネットワークに移行します。

中期的には、Buterinはステートレス検証、つまりノードがブロックチェーン全体の状態を保存せずにトランザクションとブロックを検証できるようにする方法を提唱しました。Buterin氏によると、これによりノードストレージのニーズを約50%削減できるとのことです。

さらに、ブロックチェーンのより効率的な利用を促進するために、ガスの価格設定に変更を加えることを提案しました。これにより、データストレージがより高価になり、実行コストが低下します。

Buterin氏のロードマップで最も注目すべきイノベーションは、「部分的にステートレスなノード」という考え方だ。これらは、フルノードと完全にステートレスなクライアントの間のハイブリッドとして機能します。これらのノードは、ブロックチェーンの状態全体を保存するのではなく、選択したデータのサブセットのみを保持します。このようにして、ブロックの検証を続行し、チェーンと対話しながら、ストレージスペースの消費を大幅に削減できます。

ブテリンは「部分的に状況のないノードはL1ガス制限を10から100倍に増加させる可能性がある」と述べた。

これらのノードは、データの整合性を確認するためにzkEVMやマークル証明のようなステートレス検証ツールを使用し、ネットワークへの参加をはるかに軽量化しつつ、分散性とセキュリティへの貢献を続けます。